ボンクラな俺

降りやまぬ雨 遠ざかる赤い傘 ここにいたのは幸せでしたか

工業用ダイヤモンドとしての生 あなたのための部品を削る

さようなら昔お世話になった人 今もう一度祈りに代えて

水槽に浮かぶ舟 生活圏の範囲 界面という概念

だとしても栄養は必要だから咀嚼してみる目の前のパン

春を待つ 冷めたコーヒーを飲み干す 求めなければ与えられなく

馬鹿にだけ見えない壁と見える壁 捉われてるのは僕かあなたか

準急は東へ 落陽は西へ 流れる人は家路へ 僕は？

ワンカップ駅で掲げるおいちゃんのSaturday-afternoon-fever

勇ましく散った夜 冬の巨人に踏み潰されてぺちゃんこになれ

蹴飛ばした僕だけの夢 石ころが乾いた音で転がっていく

「いかないで」なんて甘ったれたことは口に出せない口に出せない

そのままじゃだめだと叱ってくれるひと だけどその手は離さないひとサンフェイスさんへのリスペクトとかインスパイアとか、とにかくなんかそんな感じのやつ。最終的には見捨てないって所は同じで、どうせなら引かれるよりは、叱ったり詰ったりしてくれたほう…

CASTERの5ミリ 水槽を飛び出し自由になった仲間の為に

撃ち抜いたはずの銃弾 透明な 壁 音をたて崩れるはずの

もう嘘も本当もなく ただそこに積み上げられる摩耗減量

手のひらに乗るような幸せだとか36℃の手のひらだとか

透明な壁の向こうで管理者はどんな顔してみているのかな

重ね着をして出かけよう遠くまで ここにいるのは悲しいですか

モニターの中にしかない偶像の海を見ている 幸せですか

帰り道 線路の向こう もういない青褪めた月 明日死ぬ犬

僕は僕で僕の勝手な夢想だけ 君は君で君の都合だけ

水槽の中でも争いはあって間抜けな奴が群をはみ出す

春休み中は絶対やりません 神よあの娘と同じクラスに

いつだってまっすぐに来た前向きに つまりは顔の向いてるほうに