2010-01-01から1年間の記事一覧

連作20首(+2首):Charlie Sheen is still alive.

何度でも言うさお前が惑うなら チャーリーシーンはまだ死んでねぇ11時よい子はとっくに寝る時間 チャーリーシーンはまだ死んでねぇ僕たちが人の悪意に怯えても チャーリーシーンはまだ死んでねぇこっ酷く俺が失恋した夜も チャーリーシーンはまだ死んでねぇ…

完走報告(南葦太)

ただいま終了致しました。 インプットを増やさないとアウトプットに限界が来るなぁ、というのが率直な感想です。ありがとうを刺激をくれるすべてのものに。しばらく潜って大きくなってまた帰ってきます。 主催の五十嵐きよみ様、御同行の皆様方、ありがとう…

連作100首:遥かな昇華までの道程(題詠blog2010投稿まとめ)

001:春 春の野に遥けき昇華 蒲公英で在ることはできないまま眠る 002:暇 暇を見て育て続けた天馬がさ あんな立派になりやがってさ 003:公園 赦されてまだ座ってる 公園のベンチ 夜風は 闇は やさしい 004:疑 積年の疑問 どうして弁慶は股間蹴られて平気だっ…

100:福(南葦太)

解放は遠く 昇華はなお遠く 祝福の炎天に焦がれる

099:イコール(南葦太)

泣いた夢 イコール 開かない記憶 それは要らないものだ わかるな?

098:腕(南葦太)

毒/救い 墜ちてしまえば同じこと その腕に抱かれて死ぬ夢

097:換(南葦太)

根を羽に実をうたに換え蒲公英は海鳥として海図を渡る

096:交差(南葦太)

交差する黄色い線と赤い線 心斎橋で君とおわかれ

095:黒(南葦太)

黒石が陣取る隅に突っかかる ひっくり返されると知りつつ

094:底(南葦太)

腹の底から「せぇの!」って声で とぶ とりあえずミライはサクライロ

093:全部(南葦太)

傘も手も荷物も全部携えて 悲喜交々も君と丸ごと

092:烈(南葦太)

烈火でも劫火でもなく君のため暖炉にともる情熱であれ

091:旅(南葦太)

旅に出た人をおもった 僕もまた そろそろここを出ていく時間

090:恐怖(南葦太)

恐怖とは少し違ったsomething 君の自作の謎dancing

089:泡(南葦太)

今もなお僕は汚い 石鹸の泡に流れし14の心

088:マニキュア(南葦太)

その笑顔らしきものなら僕のため そのマニキュアは誰のためなの?

087:麗(南葦太)

泣き顔のとても綺麗なひとだった 今 泣いているのは誰のため?

086:水たまり(南葦太)

ただの水たまりなんだと思ってた 本当は海だった涙目

085:訛(南葦太)

巷には龍馬気取りの土佐訛 被り続けている鉄仮面

084:千(南葦太)

トラックを抜けだし街へ駆けだそう 三千分の一の世界で

083:孤独(南葦太)

疎まれて孤高を気取る不精ヒゲ 孤独じゃないよ ないんだってば

082:弾(南葦太)

明け方のサファリパークの静けさにダムダム弾を撃ち込みに行く

081:シェフ(南葦太)

シェフィールドナイフに告げる 人を刺すのは絶対にお前ではない

080:夜(南葦太)

マウイフィズ 引かない微熱 十六夜の月の銀鏡に君を浮かべて

079:第(南葦太)

今 第二宇宙速度で投げ上げる誰のものでもなかった祈り

078:指紋(南葦太)

君の手がつけた指紋は消せぬままリンダリンダを風呂場で歌う

077:対(南葦太)

青春の電気炉は燃ゆ B型の熱電対も焼け切れるほど

076:スーパー(南葦太)

指先を滴り落ちるレモンティー スーパースローで再生してる

075:微(南葦太)

微少距離微少時間のズレたまま相変わらずの日々だけがあり

074:あとがき(南葦太)

あとがきに代えて誰かのフォトグラフ 涙を流す誰かをおもう