星屑の記憶 花弁と閃光に浮かんで消えた紫の豚

質悪い欺瞞の手紙 屑入れにダンクシュートをブチかましとく

三階の住人が突然笑う 死ねばいいのに 主に俺とか

報復に燃えないゴミを夜に出す 住宅と仕事場の往復

なつかしい街 なつかしい夢 そこにあったのはなつかしさのおまけ

男女別グリコのおまけ統一が目立った成果及ぼす効果

暗闇で執拗に耳元を飛ぶ羽音 羽虫の伝えたいこと

この生は既におまけのようなもの ずっとこじれた中二のままで

その肩にその指先にその頬に 触れてく風に嫉妬していた

ならば問う その人のため 今 君は無双か？肩を並べられるか？

両サイドから衝撃を受けたときマスクが脱げてしまう確率

うず高く積まれるマスク 世界には大事なものがいつも足りない

瀬戸内の暖かい陽をいっぱいに受けたたまねぎみたいな笑顔

この街で流す涙は川に沿い 瀬戸内海に紛れた水に

浄化する 汚れたアスファルトの裏に 痩せた でも まだ死んでない土

近頃は空を飛ぶのも億劫な痩せ衰えた空想天馬

決別の証明として叩き割るCD いつも裏切られてた

反射する光はかつてプリンスと呼ばれた人の中古CD

CDを買わなくなった あぁそうか 大人になるってこういう事か

日曜の怠惰な部屋の隅々に偶々あった光の粒子

好きなもの：チーズ 嫌いなもの：トマト そんな記憶がまだ片隅に

食欲の秋 腹ペコを銀色の秋刀魚ソードで切り裂いていく

安物と安いが違う例として秋刀魚のコストパフォーマンスは

真鍮のフルートを木管と呼ぶような感じで「愛してます」 と

フルートは響き続ける 1日と9時間かけて世界を回る

その頬に風を受けただひとり立つHighlanderの見上ぐ仰角