2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

090228

この街の質量保存則として流した汗と涙は等価

009:ふわふわ(南 葦太)

生き抜いていくための術 ふわふわの悪意 僕らは涙を零す

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ふわふわの気持ちはいずれ消えるから陽に当てておく煎餅布団

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羽根飾り 一過性ならそれはそれ かつては空を目指した証

008:飾(南 葦太)

死を想え あなたの胸の花飾り 血の通わない夢のあとさき

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知ってるか?孔雀は堕天使の象徴 装飾系の男子の拳

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ベルが鳴る 楽園は幻になる ランチタイムは永遠じゃない

007:ランチ(南 葦太)

土曜日はブランチじゃなくブランナー 目覚めたらもう外が真っ暗

090219

ランチではなくてこいつは昼メシだ 掻き込んだ並・卵・けんちん

090217

喰い終えたスープの油弄ぶ男の首に水玉模様

006:水玉(南 葦太)

縞であり水玉であり紐である シュレディンガーに教わったこと

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絶不調 胸で焦げてるイライラの理由さえもがわからないほど

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絶好調 胸で焦げてるイライラを訳知り顔で蹴飛ばせるほど

090215

痛いよと叫ぶ 反響 消した壁 だからこれはひとりごとなのだ

005:調(南 葦太)

何を食べたいのか僕は 最良の調味料なら持っているけど

090210

それぞれに大事な人を想うとき心の中に咲いたひだまり

004:ひだまり(南 葦太)

ひだまりの中僕たちは立体であることを決めそして進んだ

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捨てないでずっと持ってた夢だから ひだまりに咲くアブラナのよう

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部屋を飛び出して寝転び ひだまりの中 見上げてた空の 青 とか

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待っていた ずっとたどり着きたかった 春の河原のひだまりの笑み

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国粋化 それが世界の選択だ 露助は今日も酔ってるだろう

090208 1

生きるとは誰かを殺し奪うこと かぶりついてくフライドチキン

003:助(南 葦太)

検索し逆さ死体のスケキヨが助ではないと気づいている日

090206

吸殻の消えかかる火の色をした一日が燃え尽きた黄昏

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今回は軽い失恋 回復に一日二日かかる程度の

002:一日(南 葦太)

ボク死ぬの?横隔膜の痙攣が日がな一日止まらぬ奇病

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もう誰も笑わない葬列列車 床に斃れた老婆でさえも

001:笑(南 葦太)

確率は五割もしくはそれ以上 笑顔と皺の違いは何か

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雨上がり 雑踏の中思い出す君の笑顔も泣き顔も ほら

090202 2

君はもう笑ってみせるより上手く笑えるはずさ ここにおいでよ