繰り返す使い古しの常套句 噛み砕く牙には程遠く

環状の感情の渦 自重して 大人の事情自乗して また

右足のすねのあたりに見覚えのない痣がある 痛かったのか

田崎氏を逮捕 銃刀法違反 ソムリエナイフ所持現行犯

相応しく短いメールだけ 多分また逢うまでの短い別れ

君を待つ この時間軸とは違う世界の中で出逢えたはずの

逢えたなら奇麗なままにしたいからセックスよりも手をつなぎたい

もう二度と逢えなくていい 初恋のあえなく散った欠片を抱いて

そうじゃない いつかの強い目が諭す 百万言の警句より なお

生きること 摘み忘れられた苺の僅かに放つ甘い腐臭は

お宝は 君 鮮やかに警察も逮捕できない怪盗になれ

安らぎは ほら 今 君の(常識を共有できる人の)隣に

常識という名の鎖 常識を破ろうとする意識の鎖

人生はごっこ遊びだ 道化師の幕間劇に踊るプライド

幕末の欺瞞 沖田は病弱であるが決してイケメンじゃない

蕎麦つゆにわさびを溶かすことの意味 刺身醤油に溶かさない意味

自らを業で焼く成長阻害 自家中毒のわさびのように

船は往く 届かない別れを告げて 多分最後の係船浮標

挫けるな 小さかったら高く飛べ 男 膨脹係数勝負

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賢さは時に罪 もう戻らないワンクリックで消したものたち

幸福になるならここをクリック はヨンマルヨンかゴーマルサンで

手探りで越えていくもの 人生はまだ語らずに また騙らずに

鏖 数多の屍踏み越えた先で眺める結果の地平

戦友が言う「我が屍を越えて行け」そのとおりした結果これだよ！

そこにいる コンクリートのひび割れでただ春を待つ9月のすみれ

名より実 花より団子 すみれより君のつみれが愛しい夕べ

忘れてた またあの夏が待っている 青くて広い空の向こうに

広過ぎる夜空の下で同じ目の仲間を求め彷徨うけもの

逃げ場などない その笑みは僕を撃つ刹那無音の広域兵器