その嘘を氷の中に葬ってやがて溶けいくその時までは

氷中花 冷たい棺 葬った遺体 綺麗はなんか哀しい

もう少し偉くなったら喰う 今は天ぷら抜きの天ざるを喰う

｢天ぷらのぷらってなぁに？｣｢それはねぇプラスチックじゃないのは確か｣

着古したYシャツの襟 浸みこんだ澱みが僕に問い掛けている

生きにくい世界だ 君のシャツさえも左利きには優しくなくて

望むままゲームのように選べたら 職業選択の自由とは

食べ物は喰うためのもの 職業は食うためのもの だけじゃないのね

すり減ったソールの靴じゃ雨の日は転びそうだし出掛けられない

安っぽい神や職人たちがいて今日も今日とてネットの海は

空を飛ぶための羽より地べたから歌を囀るためのくちばし