題詠blog2011
いつの日か完成するよねと笑う 尊き愚者の解答として
われという惑星があり鉄塔を中心として回る ぐるぐる
僕たちの血の味のするキャンディーが僕たちのミライを破壊する
毎年のように汚れる外壁を君と二人で塗り替えたこと
途切れたり掻き消されたりするからね 失った言葉を取り戻せ
まだちょっと遠慮したいんだとさって甘美が屋根で黄昏ていた
うさちゃんの白い頭の裂け目から出てくるのまっ黒のが こわい
旅立ちの時間が迫る 飛べなけりゃ雨天に絞首刑の執行
残念なお知らせですが託宣は売り切れました 賽はあります
逃走は酸素負債の苦しさでほっときゃ治る程度のことで
そもそもがブラひも如き見たせいで好きになったんではない はずだ
眼を塞げ されば講和は成るだろう 満足か?明日の勇者ども
仙人掌の中にだけ湧く水があり旅人に見て取れたのは 棘
記憶庫は閉架式です 取り寄せは目録をご参照下さい
故郷を失くした人の目指す海 捩れの位置の貴種流離譚
飾らずに食べなきゃ甘いフルーツであった以上は腐るのでしょう
秋の陽が異常に赤く 涙腺が決壊します 総員退避
負け犬の視点で歩く道の端 排水溝に草が生えてた
ハエ貴様!それは彼女の写真だぞ!その罪は万死に値する!
配線が乱雑ですね 赤いのが絡まってます 切れてませんか?
夏空の向こうに羽根が「このひとと結婚するよ」見えた気がした
わたくしは父と母との雑種です 病気に強いのが取り柄です
生々しい言葉は食中毒避けに温泉卵の半熟にする
まだ君の夏の帽子は出っぱなし壁の時計は狂いっぱなし
伊達眼鏡全身タイツリーゼントガニ股のヒーローの名前は?
ペンはある 朱肉もあるし旧姓の判子は買った あとは筆跡
生きるのは汚れてくこと 二枚刃の間に詰まるヒゲとか何か
君がごく自然にそばにいた季節 異常気象は例年通り
Always I'm 14 till I die. 汚れてるのは土なんですか?
中心を少し外れてこの愛を詠う 唄って謡って謳う