連作20首:2008年4月の桜

こんなにも雪が降るから寒いから聞こえる声が暖かいから

さようなら冬のかけらが降りてきて淡く溶けてく白い頬っぺた

窓の外眺める君を見てた僕それを見ていた昨日のカレー

愛してるまぁそれはそれこれはこれプリンを盗った君は嫌いだ

食べちゃった僕のプリンの行き先は?胸ではないな残念ながら

卵とじうまくできたんだと君は無い胸を張る(ツッコミ不要)

胸肉は安いんだよと言うけどさ君はトリではないんだからさ

水をやる暖かくするじっと待つゆっくり育つもやしと何か

食費って意外に安く上がるなぁ コンビニばかり使わなければ

暖かいような気もする午後一時布団に二人三寒四温

いい匂いがする背中を後ろから抱きしめ僕は充電をする

そういうの嫌いじゃないよむしろ好き調子づくから言わないけどさ

愛すべき肉のうつわを突き抜けて君のたましいそこまで届け

無理をするまさに道理も引っ込ます骨は拾ってくれるらしいし

紳士的?これぐらいならいつだって僕はやってる(相手は選ぶ)

馬鹿だねぇくだらないねぇ笑えないベタなテレビも二人で笑う

幸せは歩いて来ない訳だった 君と一緒に駆けて来たから

好きだよと主に胸とか薄い人 情は厚いと真顔で言うな

ここにいることを誇ろう 僕は今 君の世界の一部なんだと

愛してる人に愛され舞い上がる2008年4月の桜