オランウータンのように美しくなりたい

時に、今でもおぼえてる「みんなの歌」ってありますか?

色々と世代によってみんなの歌も違うのでしょうけれども。

マイベストみんなの歌は「オランガタン」です。

今でも多分歌えます。♪おら〜んがた〜ん(おら〜んがた〜ん)オランガタンオランガタン...



赤と青で紫色になったとか、なんというか、「馬鹿にしてんの?」という歌詞なのですが、

絵と高音低音のコーラスの具合といい、素敵な世界観を作り出していました。

TV見ながら両手振り上げていっしょに踊ってました。♪おら〜んがた〜ん

ちなみにオランガタンとはオランウータンのことです。



この歌には、どうやらみんなの歌では省略された2番の歌詞があるらしく、

みんな紫色になったあと、なんだかんだで二つに別れ、

また元の赤と青の「幸せ」を手に入れるそうです。

いろいろと深読みできそうなテーマですね。

やっぱり赤は赤、青は青として生きるのが幸せなのかもしれないし、

混じり合って紫色になって生きるのが幸せなのかもしれない。



でも、川の氾濫ごときで押し付けられた、なし崩しの同化をそのまま

認めて受け入れていいのか?それは自己の否定ではないのか?

自らのアイデンティティーとして捉えるならば、やはり青は青でありたいと思う。

そして青と赤は違っていても、互いを認め合う事、共存する事はできるはずだと思う。



「俺だけが悪い」と言って最後まで「わたしたち」にはなれないんだね(佐藤真由美)



佐藤真由美さんの歌ですが、この「わたしたち」っていう言葉がキモですね。

「俺」、「僕」、「私」と「お前」、「君」、「あなた」(組み合わせはお好みで)

二人は一人と一人、別々の人。でも、一緒に生きる覚悟が「わたしたち」の言葉の意味。

同種同一の人間二人の並列ではないのです。



赤は赤、青は青、だけど一緒に生きていけるならば、それは結果として「紫色」だ。

二人ともが紫色になって生きる必要はないんだ。

自らの色を認め、他とは違う事を認め、己の色に誇りを持って生きていこう。



と、なにやらジェンダーの人とかに怒られそうな結論になってしまいましたとさ。

どっとはらい





え?私?立派な「青」ですが何か?「赤」なんていませんが、何か?

鞄の中も机の中も探したけれど見つかりませんが、何か?

もはや限りなく透明なブルーになりつつありますが、何か?



・・・泣いてないよ?泣いてなんかいないよ?